ホーム > 行き先を、センタク。 > 伝統工芸を巡る旅 > 世界に誇る「日本の青」、藍染め

世界に誇る「日本の青」、藍染め

阿波藍の色彩美と繁栄のおもかげ 徳島県美馬市・板野郡

「JAPAN BLUE」として世界に知られる「藍」。
日本の伝統工芸を巡る旅の2回目は、「阿波藍」と呼ばれる
天然の藍染料「蒅(すくも)」作りの伝統を今に引き継ぐ徳島を訪ねます。
阿波藍の歴史を知り、藍染め体験で自分だけの「日本の青」に出会う旅をご紹介します。

阿波藍の隆盛を物語る、うだつの町並み

阿波藍の隆盛を物語る、うだつの町並み
江戸中期から阿波藍の集積地として栄え、一時は百を超える藍商人たちが栄華を極めた脇町南町。今なお400mにわたり当時の町並みが残されたこの地は、国指定重要伝統的建造物群保存地区となっている。
見どころは、連なる豪商たちの家々の二階屋根に上げられた「うだつ」。うだつは延焼を防ぐための防火壁で、取り付けには相当の費用がかかったことから、豪商たちは富の象徴として競って立派なうだつを上げたという。「うだつが上がらない」という言葉もここから生まれたといわれている。豪勢な鬼瓦をのせたうだつや格子戸などの意匠、美しい白壁の土蔵は、藍商人の隆盛を物語っているよう。

いにしえの藍豪商の暮らしにふれる

いにしえの藍豪商の暮らしにふれる
うだつの町並みのなかで最大の敷地面積を誇る、藍商人・吉田直兵衛の屋敷。脇町でも一、二を競った豪商の屋敷にふさわしい、ひときわ風格ある佇まいが目を引く。600坪にも及ぶ敷地には、江戸時代中期から後期にかけて建てられた主屋、質蔵、藍蔵など5棟が中庭を囲むように建っている。寛政4年(1792年)に建築されて以来、一部の手直しや改造が行われてきたが、当時の木材などが状態よく保存されている。市指定文化財として建物内部も一般公開されおり、商談が行われていたみせの間や帳場、使用人部屋、藍蔵、藍寝床など、当時の藍商人の日常に触れることができる。裏手には船着き場の跡が残り、吉野川が敷地のすぐそばまで流れていた当時のにぎわいを思わせる。

阿波藍で自分だけの色彩を染め出す

阿波藍で自分だけの色彩を染め出す
阿波藍の魅力は、深く鮮やかに染め出される青の色彩美だ。瓶(かめ)を覗いたときのような薄い色の「瓶覗き」(かめのぞき)に始まり、「浅葱色」(あさぎいろ)、「藍色」(あいいろ)、「勝色」(かちいろ)、「留紺」(とめこん)など、藍の色はその微妙な違いによってさまざまな色名を持つ。「藍の館」では、阿波藍の歴史や製法の展示に加え、実際に藍汁を使った藍染めを体験することができる。絞りによって模様を作り、空気に触れさせることで青く発色させる藍染め。自分の手で染め出す自分だけの色彩と模様は、格別の味わいがある。

Data

繁栄のおもかげと色彩美 徳島県美馬市・板野郡

うだつの町並み、吉田家住宅へのアクセス

電車、バス、タクシーで

JR四国徳島線「穴吹駅」から路線バス
「道の駅藍ランドうだつ」まで約10分
JR四国徳島線「穴吹駅」からタクシーで約10分

自動車で

徳島自動車道「脇町IC」から約10分

藍の館へのアクセス

電車、バス、タクシーで

JR四国高徳線「徳島駅」から路線バス「東中富」まで約40分、
下車徒歩約5分
JR四国高徳線「勝瑞駅」からタクシーで約10分

自動車で

徳島自動車道「藍住IC」から約5分

このページについてシェアする


行き先を、センタク。に戻る

その他の伝統工芸を巡る旅