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景勝地再発見

自然が生み出した絶景 三重県伊勢市・宮城県松島町・鳥取県鳥取市

日本の美を求めて、富士山、夕日と続いた「絶景を撮る」特集の3回目は、
歴史とともにその自然が作り出した風景が人々に愛されてきた景勝地をピックアップ。
絵はがきや教科書などで見慣れた風景だけを撮って満足してしまいがちな景勝地ですが、
自分なりの歴史観やその旅の目的などをテーマにすると、また違った写真の楽しみ方が広がります。
自分の視点で絶景ポイントを探す楽しみを、雑誌カメラマンとして全国を旅してきた阿部稔哉さんにご紹介いただきました。

伊勢神宮につながる夫婦岩のご来光

伊勢神宮につながる夫婦岩のご来光
新年の門出に、初日の出を拝むという文化を持つ日本。伊勢・二見浦、二見興玉神社の夫婦岩は古来、日の出の遙拝所として知られ、伊勢神宮の禊場でもある。天気がいい日には、岩の間からはるか彼方に富士山が姿を現すこともある。この写真を撮ったのは1月。人々は日の出に間に合うよう、夫婦岩の右側から昇る太陽に向かう。夫婦岩と海だけで絵が構成されることが多いが、少し引いた視点で撮ることで、日本人に根付く信仰心が伝わればという試みだ。太陽が高く昇りすぎると海面が陽光を反射して逆光状態になるので、撮影は早朝がおすすめ。

岩窟から松島の歴史を眺める

岩窟から松島の歴史を眺める
松尾芭蕉は松島を訪れながら、彼の地で句を詠んでいない。幕府の隠密だからとか、あまりの絶景に句が出なかったからなど諸説ある。松島には雄島という百人一首にも詠まれた中世の霊場があり、僧が修行するために岩に掘った窪みや岩窟が多く残る。写真はその窪みから撮ったものだ。芭蕉であれ修行僧であれ、誰かがここから見ている、という視線を撮ろうと、風景を遮るように植物をあえて手前に入れてみた。松島は自然だけでなく、西行が松島行きを諦めたという戻しの松や、アインシュタインが名月に絶句したという逸話など、歴史が地層のように積もったところ。丹念に歩いて撮影ポイントを探すのが楽しい場所だ。

日本海の光と風の表情を映す鳥取砂丘

日本海の光と風の表情を映す鳥取砂丘
鳥取砂丘は無理して訪れても後悔しない。季節を問わず、一期一会の光と大地の絶景が眼前に広がるからだ。観光客の多くは入り口から海側に見える丘陵まで往復するだけで、丘陵の外れまで足を運ぶ人は少ない。この風紋が残る写真は、砂丘の北東部の外れで撮ったカット。風紋が残る場所は歩かずに、遠回りしてでも撮影ポイントを探すのはいうまでもない。冬の日本海は鉛色の雲間から陽光が差し込み、光と風が、時々でその表情を変える。近年、年末年始は砂丘に雪が積もることも多い。白いなだらかな大地と紺碧の海という、これまであまり目にすることがなかった砂丘風景に出合えるかもしれない。

Data

自然が生み出した絶景 三重県伊勢市・宮城県松島町・鳥取県鳥取市

二見浦へのアクセス

電車、バスで

JR東海参宮線「二見浦駅」から徒歩約15分
JR東海参宮線・近畿日本鉄道山田線「伊勢市駅」
または近畿日本鉄道山田線・鳥羽線「宇治山田駅」から
路線バス「鳥羽」行き約20分「夫婦岩東口」下車、徒歩約5分

自動車で

伊勢自動車道「伊勢IC」から約10分
伊勢二見鳥羽ライン「二見JCT」から約3分

松島 雄島へのアクセス

電車で

JR東日本仙石線「松島海岸駅」から徒歩約6分

自動車で

東京・福島方面から
東北自動車道「仙台南 IC」→仙台南部道路経由→三陸自動車道「松島海岸IC」から約4分
青森・岩手方面から
東北自動車道「大和IC」から約30分

鳥取砂丘へのアクセス

電車、バスで

JR西日本山陰本線・因美線「鳥取駅」から路線バス「鳥取砂丘」行き約20分「砂丘会館前」下車、すぐ

自動車で

中国自動車道「佐用JCT」→鳥取自動車道「鳥取IC」から約20分

旅の情報はこちらから

ええじゃないか伊勢の旅
http://www.ise-kanko.jp/oise/mati.html *

観光三重
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_2231.html *

電脳松島絵巻
http://www.matsushima-kanko.com/ *

観光情報:宮城県松島町
http://www.town.miyagi-matsushima.lg.jp/index.cfm/8,html *

とっとり砂丘王国
http://sakyu.city.tottori.tottori.jp/ *

とっとり旅の生情報
http://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/6/ *

旅の案内人

旅の案内人

阿部稔哉さん(フリーランスカメラマン)
1965年岩手県生まれ。雑誌カメラマンを経てフリーランス。旅行、人物、料理撮影など多方面で幅広く活動。近年は自然をテーマにした白黒作品を制作中。
Asahi Shimbun Digital「クリックディープ旅」
http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2015072185421.html?iref=andM_kijilist *
朝日新聞出版『週末ソウルでちょっとほっこり』
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17266&PHPSESSID=4d41seqlu9jmpjk80g6kr8kji7im0nelnrl4phad5sgd071kkni0 *

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