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食の歳時記 〜今、その食材が体に良い理由〜

昔から日本では節気に応じて、体調管理を考え、旬の食材を食べることで心と体を健やかに整えてきました。四季を通じて店先に並んでいることの多い季節の食材ですが、旬の時期だからこそ比較的安価で手に入り、美味しくて、何より、“今”それを食べる理由があるのです。

vol.1

春は苦みと香りでウェイクアップ

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日本料理では古くから「春には苦みを盛れ」と言われてきたそうです。
新芽などを食べることの多い春野菜や山菜は、そのやわらかな部分を虫から食べられないように、苦い成分を含んでいるのだとも言われています。

「良薬口に苦し」の春野菜

特に春に食べる山菜は、普段食べる食材の中では、もっとも身近な苦味のある食材と言って良いのではないでしょうか。熊が冬眠から覚めたときに最初に食べるのがフキノトウだと言われ、そして山菜をたくさん食べるのは、冬眠の間に溜まった余分なものを出す生薬としての効果を知っているからだと言われています。春の山菜や野菜の持つ苦み成分には、寒い季節に眠っていた身体機能に刺激を与えるとともに発熱、便秘、胃のもたれを改善する効果があります。新陳代謝を高めて脂肪や老廃物を排出してくれます。苦みのある旬の食材を取ることで、自然と夏に向かう体が出来上がっていく。まさに「良薬、口に苦し」です。

抗酸化、抗アレルギー、鎮静作用

春の山菜に多く含まれているポリフェノール群やアルカノイド、フラボノイドには老化を防ぐ抗酸化作用があることはよく知られています。山菜の王様といわれるタラの芽は、その苦みであるサポニンの一種、エラトサイドに血糖値上昇を抑える効果があり、天然ものは4月から5月が旬ですが、最近では栽培物が早い時期から店頭に並びます。
前述したフキノトウやフキの地上部(茎部分)に含まれる成分には抗アレルギー作用があり、鼻炎抑制効果も研究されているそうです。最近では、食物繊維が豊富でカリウムを多く含む健康食材として、10月から5月頃まで早生フキとして栽培され、出荷されています。
またウドには鎮静効果のあるフラボノイドのケルセチン、ケンフェロールが含まれ、血圧を下げる効果のあるテルペン類が含まれることが研究されています。みつばには香り成分のクリプトテーネンとミツバエンが含まれ、食欲増進、神経鎮静作用があります。

ビタミンたっぷりで美肌効果に期待

春キャベツは胃炎や潰瘍の改善に効果があるビタミンUを多く含んでいます。生食がおいしいこの季節に水に溶けやすいビタミンをしっかり取ることで胃腸を健康にして、デトックス効果を高めてくれる強い味方です。また、栄養豊富で栄養価のバランスがよく手に入りやすい食材として重宝するのが菜の花です。旬は3月頃までですが、近年は出荷時期が伸びており、ビタミンA、Cは野菜の中でもトップクラス。β-カロテン、B1、B2、カルシウム、鉄も豊富に含み、不溶性の食物繊維を多く含んでいるため美肌効果も期待できる食材です。
苦みと香りのある代表的な春の食材

フキ/旬4~5月 (フキノトウ/旬1〜4月) ウド/旬3〜5月 タラの芽/旬3〜5月 みつば/旬3〜6月 春キャベツ(新キャベツ)/旬3〜5月

香りや苦みのある春の食材を使ったレシピ

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